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所長コラム8月号

~ 2018年08月20日

所長コラム8月号


平成30年8月9日    8 月 分        №169

[ アトツギ創業 ]

 <日経新聞『スタートアップ大競争』ものづくり大国を支えてきた中小企業は「大廃業時代」に入った。中小企業庁の調査では、25年までの10年間で70歳を超える中小経営者は約245万人に上る。その半数で後継者が未定。政府は中小企業の廃業で25年までに国内総生産(GDP)が22兆円損失する恐れがあると試算する。だがピンチはチャンスに変わりうる。先代が築いた技術力や人材を生かせるのは若いスタートアップとは違う強みだ。家業を継いだ若手経営者が祖業を転換する「アトツギ創業」。新しいリーダーのもとで企業を再び成長軌道に乗せるさまは日本式スタートアップといえる。愛知県東部の山あいに本社を置くプラスチック成形加工の本多プラスは東京・青山におしゃれなデザイン拠点を置くー風変わった中小企業だ。事業モデルを転換した本多孝充社長(49)は3代目、修正液ボトルの国内シェアトップを誇り文具の容器に強かったが、「ペーパーレス化が進むなか、文具頼みを続けるのはリスク」と判断した。デザインに目をつけたのは、大企業からの請負を脱するため。「最終顧客は発注先の先にいる消費者。使い勝手を考えて提案すれば、私たちの技術はまだ磨ける」。今や化粧品や食品の容器まで手がけ独自性が評価され受注単価も上昇した。従業員数は約200人と社長就任の11年から5割増え9人のデザイナーを抱える。大廃業時代の危機感を共有した企業が組み「アトツギ」をネットワークとして全国に根付かせる動きも本格化している。「一般社団法人ベンチャー型事業承継を設立した。>低迷している中小企業でも先代が築いた技術、人材、人脈、埋もれているものがあります。何もないスタートアップと違います。家業を継ぐ後継者が「アトツギ創業」企業が発展成長、社会が良くなります。後継者の挑戦が始まります。
髙林幸裕



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